二日も更新が空いてしまいました。
急なことだったのですが、
27年前のレンジ台を処分しました。
結婚して関東に移住した時も
新築でこの家に転居した時も
処分できなかったレンジ台です。
家の新築時は
システムキッチンを入れたので
全く必要なくなりましたが
それでも処分できなかった理由を
お付き合いください。
私は、独身だった30才の頃、
一人暮らしを始めました。
それは、母が重く思えてきたからなんです。
それまでは、実家から通勤していましたが
母は、極度の心配性で
帰宅時間、生活時間、恋愛など
まるで思春期の頃と同じように
干渉してきました。
残業、そして仕事のつきあいでの飲み会
友人との遊びやデート、
週末は午前をまわっての帰宅もありましたが
寝ずに鬼のような形相(笑)で待っている母が
負担で負担で。
遊んでいても12時近くになると
まるでシンデレラのようにそわそわ(笑)
当時、携帯電話もありませんから
私にかかってくる男性からの電話も
まるで悪いことをしてるようにコソコソ(笑)
30才ですよ!
経済的にも自立している30才の大人ですが
母にとっては子どもなんですよね。
そして、たまの休みは結婚しろのお説教(笑)
恋愛についても母には言った事がありません。
小学生の時、私の日記を盗み見して
私の初恋を強烈に叱咤した人です。
表面的には合わせていましたが
少し母と距離を置こうと
一人暮らしを母に打ち明けたら
娘が家を出るときは結婚するときだと
言わんばかりに猛烈な大反対。
大泣きされる始末。
父に相談した結果、強行突破しろと
後押しされたので、思い切って
一人暮らしを始めました。
ところが引越しの日が
母の旅行の日とたまたま重なり
母が帰宅したときは
娘の部屋はもぬけの空、
いないときを見計らって出て行ったと
母は父に罵詈雑言を浴びせ
一晩中、泣き続けたと父から聞きました。
一人暮らしと言っても、実家から車で20分ほどの
距離だったのですが、母からは、実家に帰るなと
言い渡され、電話をしても話をしてくれないという
そんな状態が続き、私も後ろめたく
強行突破しなきゃよかったかなと後悔したり
キツイ日が続きました。
三ヶ月経った頃でしょうか、
そんな母が私のアパートに訪ねてきて
何か必要なものはないかと言うので
買ってもらったのがレンジ台だったのです。
三ヶ月という時間が必要だったけど
私の一人暮らしを認めてくれたんですね。
母の思いを知りながら、自分の我を通した
そんな心の痛みがありましたから
母が買ったくれたレンジ台は
とってもうれしかったのです。
母と私の確執や葛藤、それぞれの
思いがいっぱい詰まったレンジ台なのです。
そんなレンジ台だったので
手放す気になれず、新築時に
無理矢理パントリーに入れて
もの置きとして使うことにしたわけです。
物置としてはとても不便でしたが
それでも処分する気持ちには
全くなれませんでした。

思いがつまっていて処分できない。
モノはちがっても、みなさんにも
あるのではないでしょうか。
ではなぜ、今になって
処分しようと思えるようになったのでしょうか。
この変化、自分でも不思議だったので
少し考えてみました。
もちろん時間が経過したという
要因も大きかったのですが
一番のきっかけは、
玄関収納を片付けたことでした。
今年になって、、扉を開けると
モノが崩れ落ちてくるような
玄関収納を思い切って片付けました。
今まで、モノを取り出すだけでも
どこに何があるかわからず
ものすごく時間がかかって
大変だったの状態が、
ものすごく快適に
出し入れができるようになりました。
それに見た目もスッキリして
扉を開けるのが楽しくなるような
感覚を知りました。
スッキリ、ストレスフリーな玄関収納に比べ
やはり、どこに何が置いてあるのか
私自身も管理できていないパントリー。
掃除もしにくいので、すごく汚れてました。
しかもレンジ台は、米びつ付きだし
モノを置くには適していません。
レンジ台の天井にどんどん
モノが高く積まれ
パントリーを開けて
それを目にするたび
気になって気になってしかたなく
なってきたのです。
玄関収納のように、こざっぱり
キレイなパントリーにしたいなぁ
それにはこのレンジ台が邪魔だな~と
そんな思いが母との思いより
強くなってきたのです。
が、やっぱり捨てるのは抵抗ある。
そんな時、たまたまなのですが
リサイクルショップから電話があり、
レンジ台も引き取りできるとのこと。
リサイクルショップなら、また誰かに
役に立って使ってもらえるかもしれない、
捨てるより抵抗がなく、このチャンスを
逃してはいけないと思い切って
ひきとっていただきました。
あれだけ処分を躊躇していたわりには
すっきり感が強く、
レンジ台を処分したことで
母への思いも解放された気持ちです。
レンジ台の他、
捨てるに捨てられなかった
ハードカバーの専門書や辞典の類
他、地デジ対応していない液晶テレビ
使ってない食器など
いっきに引き取っていただきました。

また、バブル期に買った
貴金属類も引き取ってもらったので
ある程度のお金になりました。
そのお金を使って
パントリーにシェルフを入れたいと思います。
家の中には、まだまだ
使っていないモノが
たくさんあります。
老いてカラダや心が不自由になる前に
気持ちを切り替え、そぎ落とすように
身軽になれたらと思います。
思い出や過去は心の中に。
今、これからの暮らしを豊かにしていきたい・・・。。
さぁ、これからパントリーを創っていきます。
とりあえず、無印良品に収納相談に
行ってきたいと思ってます。


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